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出雲 三四六; 根本 正弘*
JAERI-Tech 2002-025, 12 Pages, 2002/03
癌治療に用いられるサマリウム-153の比放射能測定に関し、製品のサマリウムの簡便な定量技術を検討した。この方法は、アルセナゾIIIを利用した吸光光度法である。照射済の酸化サマリウム試料を1M塩酸に溶解したのち、その一部を採取してpH3.2でアルセナゾIIIと混合し、混合液の652nmにおける吸光度を測定した。その結果、サマリウムのモル吸光係数は6.610Mmmで、繰り返し分析精度は約2%であった。また、製品の製造中に混入しやすい鉄,亜鉛,銅等の不純物の分析に与える影響を明らかにした。
池田 裕二郎; E.T.Cheng*; 今野 力; 前川 洋
Nuclear Science and Engineering, 116, p.28 - 34, 1994/01
被引用回数:6 パーセンタイル:52.28(Nuclear Science & Technology)脳や肝臓の癌の診断で有効なTcの親核であるMoの需要は年々増加している。Moは核分裂生成物の分離あるいはMo(n,)Mo反応を用いて製造されているがその比放射能は高いものではない。そこでFMIF,ESNIT等の材料照射用強力中性子源の有効利用としてTc(n,p)Mo反応を用いた高比放射能Moの製造が検討されている。本研究では上記概念の成立性検討の基礎となる14MeV近傍の断面積を放射化法で測定するとともに、長寿命放射性核Tcの核変換反応(n,),(n,n)の断面積も同時に測定した。REAC2コードを用いたFMIFでのMo製造の試算では現在の試料需要価値を仮定すると年間12M$の利益が見込まれる。しかしながら、REAC2では反応断面積40mbを用いており、本実験データ、14mb、に基づく限り3倍程度の過大評価となっている。しかしながら、高比放射能Moの提供及び中性子源の有効利用の観点からこの概念の成立性は高いと結論できる。